技術継承は企業のもの?個人のもの?F35が国内組み立て継続で嬉しい
技術継承って必要です。システムトラブルを直すにも、システム構築するにも、コップを一つ作るにも技術が必要です。
高い技術が必要=人件費が高くなる
と考えて良いと思います。
逆に生産効率のアップ・作業効率のアップ=人件費が安くなる
(高い人件費でも1日(1か月/1年)でできる生産量が2-3倍になれば、成果物1個当たりのコストが1/2~1/3になります)
という構図です。
だからこそ、F35戦闘機が「コストが高い」という理由で日本での生産をやめる予定でした。でも・・・・
www.nikkei.comと国内生産を継続することが決まりました。
自分は「コストが高くなっても日本国内で生産すべき」と考えています。それは技術を高めることが出来るからです。昔は生産出来て、現代では生産できないものはたくさんあり
ます。例えば・・・
・日本刀(戦国時代までの太刀)
・紅板締め(べにいたじめ)
・サフィレット(ガラス宝石)
など、調べるとたくさんあります。
直近で絶滅しそうな技術は
・真空管
・TVのブラウン管(液晶に置き換わった)
・萱葺屋根
などでしょう。昔、真空管の再生産を行おうとして出来なくて、退職した技術者を招いて再生産にこきつけた事例もあります。TV真空管は液晶テレビがありますから、間違いなくこのまま消え去るでしょう。ISDNやADSLもなくなりますし、Q2ダイアル詐欺も聞かなくなりましたね。
新しい技術に置き換わり、生活が豊かになる。だから古い技術は捨ててよいのでしょうか?
物も使い捨て、人まで使い捨てて、技術が継承されないなんて事はありませんか?サーバ技術のトラブルも、人に置き換えればクレーム処理に相当します。クレーム処理のノウハウはあると思いますが技術蓄積がしっかりできているのでしょうか?
飛行機についても考えます。
たとえば零戦や隼など、むかしは飛行機を独力で作ってました。第2次世界大戦後は、しばらくは飛行機を作ることが出来なかったのでロケットや新幹線を作り、ついにはYS11を作りしあました。しばらくの間旅客機の製造が止まり、MRJにつながるわけですが、、、たびたびの延期、型式証明も一長一短ではありません。
ですが、、、続けていくことに意味があります。
なぜなら技術蓄積は現場で切磋琢磨することで蓄積し、高めることが出来るからです。そして技術は継承しなければ途絶えます。
そんな技術継承も人材派遣で派遣されてる”人”にノウハウがたまり、企業にノウハウがたまらない現状があります。そうやって企業は技術力をなくしていると考えます。
人材派遣があるからこそ、企業は人を使いすて、結果として技術を失っていると思います。こんな時だからこそ、技術を育てるために人材派遣を制限して、企業は派遣社員の代わりに正社員を雇用してほしい。
政府は積極的に最先端技術や飛行機(戦闘機)の製造、ロケットや衛星の製造に投資を行ってほしいです。