人材派遣会社の光と闇
突然ですが、自分は派遣会社で派遣社員として、とある大手会社の派遣されています。仕事内容は、例えば・・・
のように、AIにかかわる部分から下回りまで色々です。
自分は系統的にはインフラを担当するエンジニアですが、もともとプログラムも作っていた経緯もあり、AIといわれるプログラムの動作原理や何を行っているか、どのようなデータを集める必要があるか、などを一通り勉強はしています。
それでもね、URLで紹介している富士通さんが新しく作る会社には絶対に入れない。
IT系の裁判を手伝っている(もう2年、あと少しで終わります。じつはこれを書きたくてブログを開設している)関係もありライセンスについてや経営者の考え方も理解している。システム室室長を5年近く経験し、情報セキュリティーについてもしっかりやり切ったと自負している。マイクロソフトのライセンス調査も室長時代に対応し、1部上場企業であったため監査業務もやり切りました。PMも経験がありますし、プロジェクトは全て成功と言える成果を出しました。
でも・・・とある就職サイト(会社名は内緒ですが、大手です)で書類選考だけで50社以上落ちる。
斡旋があるのはブラック企業(orそれに近い会社)で、プログラマーもしくはチームリーダ、プロジェクトリーダで、安い給料でデスマ―チ。
派遣社員として登録し、首都圏からはなれ現在の職場に入ったことで、給料は一応満足できるし即戦力扱いされ(実際やりきっているけど)、プロジェクトを3つ任されてSI会社に発注し、仕事をコントロールできている。
それでも・・・結局、自分のようなエンジニアは履いて捨てるほどいると思う。
結局、企業が本当に欲しい人材は
・自動運転などの最先端でプログラムを行っているプログラマー
・飛び込み営業がガンガンできて、仕事をとってくる営業マン。
・理系で第2新卒(ただし高学歴で数学に強く、プログラムロジックを図に書き起こして文系に説明できるコミュニケーション力がある人に限る)
ではないでしょうか?
富士通さんの場合は、完全に即戦力をお金で求めているようですね。それでも中国や韓国の企業に引き抜きされるより何倍もましです。でも、自社でAIプログラムを開発する企業規模であり、社員も多く、先行していればリーディングカンパニーになれた御社で一方でリストラ、一方で即戦力をお金で買うという姿勢は好きになれません。
自分の年齢は40~50歳代で、俗にいう就職氷河期の世代で、ある意味一番食い物にされてきた世代です。小泉総理の時代に解禁された派遣が、企業が人材を育てない、即戦力を派遣会社から取って雇用リスクを減らすという手法に行っています。
だからこそ自分も派遣社員として就業できているのですが・・・
でも、自分たちの世代を育ててこず、日本の美徳であった終身雇用制が派遣制度で事実上崩壊し始めていることが問題の一端であることは明白です。
派遣制度も改正されて3年したら直接雇用、なんて・・・・
・派遣会社で正社員(派遣元に無期雇用されている場合)になると、いつまでも継続雇用できる(給料は上がらないから、結局使い捨てでやめていくことになる)
・派遣先が同じ会社でも部署を移れば3年経ってからも働くことが可能(法律では【同じ組織で3年を働く】個人での抵触日を迎えますが、組織単位というのはいわゆる「課」や「グループ」のことであり、同一の組織かどうかは実態に即して判断)
という抜け道もあります。特に下のほうは悪質です。グループ移動で派遣法をクリアして、事実上同一の仕事を行っている場合に、だれが就業元が違反してます/直接雇用されません、と告発に行けるでしょうか?自分の立場悪くなるのは明白ですし、やるくらいなら直接雇用を探しつつ派遣を続ける人がほどんどでは?
結局思うわけです。派遣とは派遣先で技術を磨き、独立や転職できるチャンスを探して、安定なんて程遠い。リスクを負い、給料は人並みか低く、まずはお金をためて知識をつける、という状態になる。
それでも、自分のようにあがいて技術を磨き、あがいていくしかない。大手企業が人気になるのもわかります。ホワイト企業に人が集まるのもわかります。
そんな世の中になったのも自分たちの責任なのですが。。。下記URLを見てもらうとわかるけど若い世代ほど投票率が低い。となると投票率の高い世代向けの政策を政治家は行うわけです。自分たち世代も当然ですが、若い人ほど投票に行ってほしいし、安易に派遣会社で働くという選択はやめてほしいです。
自分は、視覚障碍者の社会奉仕について考えており、技術で視覚障碍者の方々が社会奉仕できないかと考えてます。