ファイルサーバについて考えよう④ ー Windowsサーバを利用する
ファイルサーバについて考えよう 4回目です。
今回はWindowsサーバでファイルサーバを構築する、です。
こちらの欠点は
・とにかく高い
です。Windowsサーバでサーバを構築する場合は、2019年10月1日現在、下記のような計算ができます。自分はHPの回し者ではありませんが、たぶん一番安いと思われるMicroServer[MicroServer Gen10 Opteron X3216]を例に考えます。価格はHPのオンラインストアで計算しました。基本的な考え方は
・メモリーは標準の8GBで問題なし。(だってファイルサーバですから)
・SSD対応キットを購入して2.5インチSATAのSSDを搭載し、OSブートとして利用する。
・HDDは4台搭載できる。HDDでコストパフォーマンスが高い4TBもしくは6TBを利用する。
・RAIDはRAID1で設定する。よって最小構成数は2台、必要に応じてもう2台搭載してHDDの容量拡張を実施する
・光学ドライブは搭載しない。必要に応じてUSBブートもしくはUSBタイプの光学ドライブを利用してOSをインストールする
・Trusted Platform Module (TPM) 2.0 オプションキットを購入してHDD暗号化対策を行う。(盗難対策)
オンラインストアでの計算結果は¥83,600-(税込み)でした。さらにSSDが256GBで約5,000円、HDDが4TB2台で1,6万円。さらにここからOS代金とユーザCALを購入する必要があります。Windows2019StanderdEditionが約10万円、ユーザCALが1人当たり1万円ですから、社員が20名と考えると、
サーバ代 = ¥83,600ー
HDDとSSD代 = ¥21,000-
OS代 = ¥100,000ー
CAL代 = ¥200,000-(一人当たり1万円で計算)
合計で約42万円です。パーツ代の料金が高額になったと仮定しても、この構成では50万円を超えることはないと思います。この方法だとCALを買い足していく必要があるけど、マイクロソフトのActiveDirectoryが利用できます。hyperVやvmware、Xen-Serverなどの仮想基盤上にActiveDirectoryサーバとファイルサーバを構築してもよいですね。
その場合はメモリーを最低でも、もう8GB追加する必要がありますが。※注1
それでも約50万円です。単純なファイルサーバで50万円の投資は少しためらう金額な気がします。
WindowsStoregeServerの場合はどうでしょうか?
IODATAでは下記のように、4TBが4台搭載されているモデルで税抜きですが33万円(定価)で購入できます。
HDL4-Z19SCA-16 16TB グリーン購入法 ¥328,800
HDL-Z4WP16D 16TB グリーン購入法 ¥328,800
法人向け Windows Storage Server搭載モデル | NAS(ネットワークHDD) | IODATA アイ・オー・データ機器
Buffaloでは38万円(定価)ですね。
WSH5411DNS6シリーズ Standard 16TB 378,000円(税抜)
WSH5411DN24S6 : 法人向けNAS : TeraStation | バッファロー
楽天やAMAZONなどでもう少し安く買えます。StoregeServerはADの構成はできませんがCALなし(注2)で何人でもアクセスできます。
注1)ライセンスについて少し説明します。Windows2016からライセンスの考え方が変わっています。CPUのコア数に応じてライセンスを購入する必要があり、最低コア数は16個になってます。スタンダートで動く仮想マシン数は2つまでです。もしも8コア1つのサーバであれば、8コア×2つの仮想サーバ=16コアで丁度になりますが、16コア×1CPUのサーバであれば、仮想サーバ2台で32コアの動作になるので、32コア分のライセンスが必要になります。と考えるとデータセンターエディションが視野に入ってきます。販売管理システムなどローカルで複数のサーバが動いている場合には、データセンターエディションも視野に入れて考えてみましょう。ライセンスについては、そのうちブログに書く予定です。
注2)CALとはWIndowServerに接続(アクセス)するための使用権の事です。ユーザCALとデバイスCALという2種類がありますが、スマホやタブレットから接続することを考え、ユーザCALを購入しましょう。そのうちマイクロソフトのライセンスについてもブログに書きたいと思います