ファイルサーバについて考えよう② ー 社員のPCでファイル共有
ファイルサーバについて考えよう、2回目です。
今回は、一番シンプルな社員が利用しているパソコンに共有フォルダを作成する場合を考えます。
まず、色々なファイルが入るので一般職の社員PCは、情報セキュリティの観点から避けた方がよいです。具体的には
企業情報や個人情報が入っている(入る可能性がある)機器の取り扱いは、責任者が責任を負う
必要があるためです。社員の給与や商品の利益率、そしてマイナンバーの番号など、たとえ社員であっても秘匿が必要な情報があります。これらのデータがファイルサーバに入るのですから、責任者以上の役職の人が管理責任を終える状態にする必要があるので、管理責任者のPCに共有フォルダを作成する必要がるのです。
利点も下記の通りあります。
・責任者が常にファイルの状態を確認できる
・投資が必要ない(バックアップについては必要)
つまり、責任者が常に目が届く状態であるのが一番の利点です。逆に欠点は
・専用のサーバや機器ではないので、同時接続数に上限がある(たしか20セッションだったと思う・・・・)
・責任者のパソコンはネットワークが遅くなる(社員と共有しているので回避の方法がない)
・常に電源をいれておく必要がある。(残業を見越して、自動電源OFFソフトなどでシャットダウン時間を設定する必要がある)
・基本的にはRAIDを構築できない(WindowsProならば複数の疑似RAIDのような事が出来ますが、、、そんな人は自分のblogは見ないと思います)
があります。
小規模な拠点や企業なら、責任者PCに共有フォルダを作成してデータ共有を図るのは「十分あり!」だと自分は考えてます。
なぜこの方法が、自分は「十分あり」なのでしょうか?
・ファイルを誤って消してしまった
・ファイルが壊れてて必要なデータを取り出すことができない
これ、増設HDDとWindowsの機能で上記も対応できます。またクライアントOSですから
・指定時間いシャットダウンするソフトを色々と選べれる
・バックアップソフトもクライアント用で良いソフトがある
・ちょっと工夫すれば、oneドライブなど、クラウドへバックアップできる
・ノートパソコンならバッテリーが簡易UPS代わりになる(ただしバッテリーには気を付けよう)
・TPMチップ搭載機ならBITLOCKERでHDD暗号化もできる
という利点があるんです。
さらに、Samba4やWindowsActiveDirectoryでWindowsドメインを構築しファイル共有するパソコンをドメイン参加させると、ドメイングループでファイル共有が簡単に出来るという利点もあります。
おすすめソフトも紹介したいから、この方法の詳しい説明は後回しとして、次回はNAS共有方式を紹介したいと思います。