成功率100%のロケットH2B
武漢ウィルス騒ぎですが。やっと第1波が落ち着てきましたね。
夏の甲子園がなくなったりと影響は計り知れないですが、それでも粛々と仕事をして前向きな生活を心掛けていく必要がありますね。自分の趣味の自転車ですが通勤の時には乗ってます。ブルベは中止が多く、今年は一人でロングライドを楽しんでみたいと考えてます。
そんな中、明るい話題を。
本日早朝に打ち上げされたH2Bとケットは無事成功しました。
このロケットは9回打ち上げられ、9回とも成功という、信頼性100%のロケットです。すべての部品が国産ではありませんが、純国産ロケットです。H2Aロケットの派生ですが、
・ロケット単体での打ち上げ試験も実施せず
・コウノトリを搭載し
・コウノトリを搭載するなら、ついでに荷物(補給物資)も搭載し
・荷物も搭載するならドッキングも必要なので無人で指定位置まで地上から操作を行う
という1号機から離れ業を行ったロケットです。そんなロケットも今回で引退。次は新型ロケットに代わります。
インフラ技術者ですが、信頼性の確保は本当に頭が痛いです。
冗長構成する/しない、など予算と時間とシステムに要求される役割をみつつ、ある程度のシステムダウンを許容する設計にしますが、ロケットには失敗が許されません。少しくらいの計測装置は故障が許されているかもしれませんが、エンジンの故障は許されません。メインエンジンは2つ搭載されておりますから、2つのエンジンを高いレベルで同調させる必要があり、瞬時に姿勢を補正する必要があります。
信頼性100%という数字は本当にすごいし、100%で打ち上げが終了したH2Bロケットと関係者の方の努力に敬意を表します。
最終機は無人(見学場所が閉鎖)での打ち上げでしたが、H2Bロケットの活躍は日本が誇るべきものの一つだと思います。
自分もインフラ系技術者として、担当するシステムの信頼性が少しでも高いレベルで確保できるように(もしくは短時間で回復できるように)日々鍛錬を続けていきたいですね。